2020年12月03日 | |
宇部興産、ポリイミド原料モノマーなど増設 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産 |
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宇部興産は2日、液晶テレビ向け回路基板やスマートフォン向け有機EL ディスプレイ、ハイブリッド車や電気自動車等の電装品市場拡大に対応するため、宇部ケミカル工場(山口県)内にポリイミド原料モノマー(BPDA:ビフェニルテトラカルボン酸二無水物)工場増設を決めたと発表した。 2023 年度下期稼働入りの予定で、生産能力は現状比60%アップする。これにより昨年度に実施したポリイミドフ ィルム(商品名:「ユーピレックス」)やポリイミドワニス(商品名:「ユピア」)の設備再稼働・増産に加え、ポリイミド原料の市場拡大を図る。 ポリイミドフィルム・ワニスは、電子情報関連機器の回路基板材料などに使用されており、スマートフォン、パソコン、デジタル家電などの市場拡大や高機能化に伴い、今後も需要拡大が見込まれている。 同社のポリイミドフィルムは、LCD(液晶ディスプレイ)やOLED(有機EL)ディスプレイ分野向けを主体としたCOF(チップ・オン・フィルム)用途で、ポリイミドワニスはOLED ディスプレイ用途で、それぞれ高い市場シェアを獲得している。 また、FPC(フレキシブル・プリント回路板)用途でも販売量の増加が続いている。 需要好調に伴い、昨年度には休止中だった堺工場(大阪府)のポリイミドフィルム製造ラインを再稼働させるとともに、宇部ケミカル工場のポリイミドワニス工場の生産能力も増強した。これに伴いBPDA 工場のデボトル増産工事も実施した。今後更なる需要拡大が見込めることから、原料であるBPDA についても積極的な生産能力増強と安定供給体制の確保が必要であると判断した。 <ニュースリリース参照> https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1606955282.pdf |