2020年12月03日 |
帝人、バイオ由来のアラミド繊維技術 開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人グループでアラミド事業を展開するテイジン・アラミドB.V(オランダ)は3日、パートナー企業との共同により、バイオ由来の原料を使用したパラ系アラミド繊維「トワロン」の生産技術を開発したと発表した。 軽量で優れた強度や耐久性を持つパラ系アラミド繊維「トワロン」は、自動車、航空用コンテナ、防護服など幅広い用途で使用されており、グローバル市場で固い地位を有しているが、従来、生産には石油由来原料が使用されており、バイオ由来原料による生産技術はなかった。 そこでテイジン・アラミドは、環境に配慮した原料による生産を目指すこととし、オランダでBTX製品を製造する、BioBTX社(オランダ・フローニンゲン市)およびSyncom社(オランダ・フローニンゲン市)とともに、2018年からバイオ由来原料を使用した「トワロン」の生産技術について検討を進めてきた。 その結果、使用済みの植物油脂由来の成分を使用し、原料の92%がバイオ由来である「トワロン」のパイロット生産に成功した。 これは、従来からの「トワロン」が持つ軽量、高強度などの特性を保有しており、製造プロセスではCO2排出量を大幅削減できることも確認した。今後、本格生産に向けた検討に入る。 ニュースリリース参照 https://www.teijin.co.jp/news/2020/12/03/20201203_01.pdf |