2020年12月18日
産総研、地下に生息する新しい細菌群を世界初培養
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所はこのほど、日本電子、マリン・ワーク・ジャパンなどと共同で、天然ガス田などの地下環境でのメタン生成活動に重要な役割を担う細菌(バクテリア)、RT761株の培養に成功したと発表した。

この菌株は一般的な細菌とは細胞の構造が異なり、遺伝情報を持つゲノムDNAが細胞内で「膜」に覆われていた。

また研究グループは、RT761株が最も上位の分類階級にあたる「門」レベルで新しい細菌種であることを証明し、この菌株を代表とした新しい門をAtribacterota(アトリバクテロータ)、菌株を新種Atribacter laminatus(アトリバクター ラミナタス)とする新学名を提案した。