2020年12月21日
宇部興産、1300トンの大型射出成形機 新開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:宇部興産機械

宇部興産グループの中核会社である宇部興産機械(宮内浩典社長)は21日、電動トグル式射出成形機の「HH」(ダブルH)シリーズに型締力1,300 トンサイズの大型機を開発し、販売開始したと発表した。

従来は中型機のみだったが、1,000 トン以上の大型機を展開することで、HHシリーズの優れた性能を幅広く提供していくとしている。

HHシリーズは、宇部興産機械が、2020年8月に吸収合併したU-MHI プラテック(旧三菱重工プラスチックテクノロジー)と共同開発した融合機。

当初0は型締力350 トンから850 トンまでの中型機6 種類のラインアップだったが、開発を重ね、今回の大型機展開となった。これで同社は、自動車、二輪、家電、産業資材、住宅設備など、国内外の幅広い顧客ニーズに対応できる商品群がそろった。

【HH シリーズ(1300 トン)の特長】
(1)業界最速のドライサイクル :ドライサイクルを従来機より15%短縮し、業界最速を実現した。ハイサイクル成形により生産性向上に貢献する。
(2)業界最小の機長 :全長を従来機より短くし、トグル式では業界最小の機長(12.0m)を実現した。設置スペースが確保しやすくなった。
(3)可塑化性能の向上 :射出ユニット、スクリュの改良により、樹脂の可塑化能力が従来機より20%向上した。
大物製品や厚肉製品の計量時間待ちの無駄が解消され、サイクル短縮が可能となる。
(4) DIEPREST、AIRPREST の進化(オプション) :高付加価値・高機能化成形技術の「DIEPREST」、金型ガス抜き成形技術の「AIRPREST」を進化させ、精密な型厚調整制御をすることで、成形品質のバラつきを低減し、より多くの製品に展開できるようにした。
(5)IoT 対応のMAC-IX 制御装置(オプション) :中型機で好評のMAC-IX 制御装置を標準搭載し、独立2画面の抜群の操作性、カード・セキュリティ機能を向上。IoT ソリューションの工場監視、稼働実績、アラーム履歴、品質管理、品質分析に対応する。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1608531559.pdf