2020年12月22日
東洋紡、ウイルス体外診断用医薬品 承認取得
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は22日、全自動遺伝子解析装置「GENECUBE」専用のインフルエンザウイルス遺伝子検査試薬「ジーンキューブ FluA/B」について、21日に厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表した。12月下旬から医療機関および検査施設向けに販売を開始する予定だ。

新型コロナウイルス感染症とインフルエンザは、特徴的な臨床症状がない場合に両者を識別することが困難なため、それらの感染症の診断を補助する検査の重要性が高まっている。

今回承認を取得したのは、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルスを検出する試薬。
「GENECUBE」は1つの検体から複数の感染症の検査項目を同時に測定することができるため、本試薬と新型コロナウイルス遺伝子(SARS-CoV-2)を検出する試薬「ジーンキューブ HQ SARS-CoV-2」を使用すれば、一回の検体採取により最短約35分でインフルエンザウイルスと新型コロナウイルスを同時に検出することができる。

同製品は、筑波メディカルセンター病院(つくば市) 臨床検査医学科の鈴木広道 診療科長(現筑波大学 教授)と共同開発した。

「GENECUBE」専用試薬で、希望価格は48,000円(48テスト、税別)