2021年01月07日 |
東北大、異常タンパク質と神経変性 仕組み解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院 薬学研究科の稲田利文教授(遺伝子制御薬学分野)らは7日、遺伝子発現の間違いにより産生される異常タンパク質にはCATテイルとよばれる目印が付加されることをヒト細胞で初めて解明したと発表した。 また、CATテイルを持つ異常タンパク質が神経細胞の正常な形成を阻害し、細胞死を引き起こすこと、CATテイルを持つ異常タンパク質の毒性の原因としてCATテイルを介したタンパク質凝集体の形成が関与することを明らかした。 異常な翻訳産物の蓄積は、神経変性疾患やがん、生活習慣病をはじめとする多様なヒト疾患の発症原因となることが知られており、今回の研究成果はそれらの疾患の分子機序の理解につながる重要な知見となると期待される。 同研究成果は、2021年1月5日に米国科学誌「Cell Reports」にオンライン掲載された。 東北大学・ニュースリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/01/press20210107-02-cat.html |