2021年01月18日
住化、カーボンニュートラル戦略策定・4課題
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は18日、2050年のカーボンニュートラル実現に向けたグループ戦略を策定するため、2月1日付で「カーボンニュートラル戦略審議会」および「カーボンニュートラル戦略クロスファンクショナルチーム」を設置すると発表した。

わが国政府は、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにするカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現をめざすと表明しているが、これには、カーボンリサイクルなど多くの技術開発やイノベーション創出が不可欠となる。

住友化学は今回、技術系役員をリーダーとする「カーボンニュートラル戦略審議会」の新設と、カーボンニュートラル実現に向けた4つの戦略を策定した。また横断的な組織体制として「カーボンニュートラル戦略クロスファンクショナルチーム」を発足させ、「画期的な蓄エネ・省エネ技術の社会実装」や「実効的な炭素循環サイクルの確立」、「水素供給およびその利活用(アンモニアを含む)の推進」、「畜・農産分野での温室効果ガス削減への貢献」などの戦略に組み込む。

【住友化学・カーボンニュートラル戦略の骨子】
(1)イノベーションによりグループ各社の温室効果ガス排出最小化を達成し、開発した技術を世界に提供・展開する。
(2)社会で使われているさまざまな素材について温室効果ガス排出削減のための革新を図り、LCA(注)の観点からカーボンニュートラルに貢献する製品やソリューションを提供する。
(3)他産業や社会生活から排出される温室効果ガスを回収・分離・活用・貯蔵する技術の開発に積極的に参画するとともに、それを社会実装するシステムの一員となって貢献する。
(4)排出され地球を覆っている温室効果ガスの絶対量を減らすためのカーボンネガティブ技術を開発する長期的な課題に挑む。


<用語の解説>

◆LCAとは : Life Cycle Assessmentの略。ある製品などの原料調達から使用、廃棄に至るまでのライフサイクル全体の環境負荷を定量的に評価する手法のこと。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1610938265.pdf