2021年01月21日 |
宮崎大、コンピューターでセルロース機構 解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:文部科学省 |
宮崎大学 工学部環境応用化学科の湯井敏文教授をはじめ、北海道大学、東京大学などの研究グループは21日、コンピューターシュミレーションによって、セルロース繊維形成機構の一端を解明したと発表した。 微生物由来セルロース合成酵素複合体の構成要素であるサブユニットD(CeSD)は立体構造が解明されたにもかかわらず、その機能が不明とされていた。 研究グループは先端的分子シミュレーション手段であるマルチスケールシミュレーション法を駆使しCeSD がペリプラズム内におけるセルロース分子鎖の移動を周期的に制限する様子を示した。 この知見をもとに、CeSD が4 本単位でセルロース分子鎖の移動を同期させ、分子鎖の規則的な配列を補助することでセルロース繊維の高結晶化に寄与する機構を提案した。 |