2021年01月26日
三菱ケミ、中国の赤色蛍光体特許係争、勝訴が確定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルは26日、物質・材料研究機構( NIMS ) と共有する赤色蛍光体の中国特許をめぐる侵害訴訟問題で、第一審に続いて第二審でも同社の主張が認められ、最終的に勝訴が確定したと発表した。

被告である中国・煙台希爾徳新材料有限公司 Yantai Shield Advanced Materials 社( Shield社 ) の特許侵害行為が裁判によって認められ、勝訴が確定した。

三菱ケミカルは2015年1月、 Shield 社に対し、 同社の特許を侵害しているとして蛍光体製品の生産および販売の差止めおよび損害賠償を求める訴訟を深セン市中級人民法院に提起した。

同法院は2018年10月、Shield 社に対して侵害行為の差止めと、三菱ケミカルへの 200万元( 約3200万円)の 損害賠償金の支払い命じる判決を下した。

Shield 社はこれを不服として、広東省高級人民法院に上訴したが、同法院は2020年12月、Shield社の主張を全面的に退け、第一審判決を支持する最終判決を下し、三菱ケミカル側の勝訴が確定した。

なお、Shield 社は、同特許の侵害訴訟と並行して、同特許を有効と判断した特許復審委員会の審決を不服として、 2016年7月に行政訴訟第一審、 2018年12月には行政訴訟第二審 (最終審 )を起こしたが、同法院 はいずれも この主張を退け、本特許の有効性を支持する判決を下している。
今回の判決で、Shield 社と争ってきた同特許をめぐる中国訴訟は全て解決したことになる。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1611627468.pdf