2021年02月02日
東洋紡・北里研、ウイルス多検体検査法 開発へ
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は2日、北里研究所およびチェーン最大手の椿本チエイン(大阪市北区、大原靖円高)と、「多検体検査を可能にする次世代型オートメーション技術を利用した画期的な新型コロナウイルス検査法の確立」で共同研究契約を1月29日に締結したと発表した。

鼻咽頭ぬぐい液・唾液など、複数人分の検体をまとめて検査するプール法を採用した、次世代型の全自動多検体検査法の早期確立を目指す。日本医療研究開発機構(AMED)が公募した、新しい検査手法やシステム等の確立を目的とする「開発・実証研究支援」に採択されている。

プール法は、鼻咽頭ぬぐい液・唾液などの検体を採取し、検体の一部を数人分混ぜてまとめて検査する、多検体検査手法の一つ。一人ひとりの検体を検査する方法に比べて検査時間や費用の削減が期待できる。

今回の共同研究では、同社の検出キット等の開発で培われた技術やノウハウを生かし、北里研究所が保有するプール法の技術開発の要となる「特異的抗体によるウイルス粒子、ゲノムRNA の高度濃縮技術」を活用した、試薬の開発を目指す。