2021年02月05日 |
北大と富士通「結果説明可能なAI」世界初開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:富士通、北海道大学 |
北海道大学大学院 の有村博紀教授(情報科学)と富士通研究所は4日、AIが自動判断した結果を基に、望む結果を得るために必要な手順を自動で提示できる技術を世界で初めて開発したと発表した。AIの判断理由を人間に説明できる新しいAI技術を開発した。 AI分野では、データから自動的に判断するだけでなく、その判断理由を与えてくれる「説明可能なAI」や、望ましくない判断結果に対して、改善のための項目を提示するAI技術が注目されている。しかし、これらの技術は、個々の項目に関して、こうすれば良い結果が得られたという仮定の改善項目は示せても、判断結果を改善していくための手順までは提示できない。 だが同技術を使えば、例えば、健康状態を判断するAIが不健康と判断した場合、身長や体重、血圧などの健康診断項目のデータから不健康の判断理由を説明するだけでなく、健康になるための最善の方策についても、過去データから多数の診断項目間の相互作用を特定し、実現の可能性や難易度を考慮した上で具体的な改善手順を示すことができる。 これにより、AIが出した判断理由を知るだけでなく、個々の利用者が望む結果を得るために取るべき改善の手順を示すことが可能となり、今後、人とともに働くAIの活用の幅を拡げることが期待できる。 同技術の詳細は、2月2日から開催されているAI分野の難関国際会議「AAAI-21」で発表する。 ニュースリリース参照 https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/210204_pr_re.pdf |