2021年02月09日 |
東北大・信越化など、画期的デバイス創出 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
次世代無線通信システム(Beyond 5G)は、必要な人に必要なモノ・サービスが必要なだけ届くという快適な社会(Society 5.0 for SDGs)の基盤インフラとなるものだが、東北大学の吹留博一准教授らと信越化学、高エネルギー加速器研究機構などの産官学連携研究グループはこのほど、グラフェンを用いた低環境負荷かつ超高速なデバイスの革新的な製造法を創出したと発表した。 超高品質グラフェン成長技術を創出し、従来と比べコストの大幅削減(1/100以下)を可能にする技術を開発した。 さらにThz(テラヘルツ)帯で作動するGFET(グラフェン電界効果)の大量生産を可能にする商用的な製造技術を開発した。 低環境負荷で5Gよりも一桁高いテラヘルツ(THz)帯で動作し得るグラフェン・トランジスタで、Beyond 5Gに資するデバイスの一つとなる。 また、創出した技術は、グラフェンだけでなく、5Gや Beyond5G用のSiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)を用いたパワー・高速トランジスタへの転用も可能となる。 同研究成果は、2月4日にMDPIの科学誌「Nanomaterials」に掲載された。 東北大学ホームページ: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv_press20210203_04web_beyond.pdf |