2021年02月15日
横浜ゴム、AI活用しゴムの配合物性値予測法開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは15日、AIを活用したゴムの配合物性値予測システムを独自に開発し、昨年12月からタイヤ用ゴムの配合設計で実用開始したと発表した。これによって、膨大な仮想実験が可能となり、開発のスピードアップやコスト削減、高性能な商品の開発、さらに経験の浅い技術者にも配合設計が容易になるなどの利点が期待できる。

 今回のシステムは同社のAI利活用構想「HAICoLab(ハイコラボ)」に基づいて開発した。
 
 ゴムの配合設計パラメーターを入力するとAIが予測される配合物性値を出力する。さらに人が予測された結果を判断しやすくするために予測値の確からしさを表示する機能や、目標とする配合物性値に近しい配合を探索する機能を付加。人とAIが協奏しながら新たな知見が得られるシステムを設計した。
 
 今後はタイヤだけでなく、ホースやコンベヤベルトなど広くゴム商品開発に適用していく方針だ。


<用語の解説>

◆HAICoLab(ハイコラボ)とは :Humans and AI collaborate for digital innovationをもとにした造語で、人とAIとの共同研究所という意味合いも込めた。


ニュースリリース参照
https://www.y-yokohama.com/release/pdf/2021021515tr001.pdf