2021年02月15日

DSM、ニュージーランド酪農組合と低炭素化協業

【カテゴリー】：海外 【関連企業・団体】：DSM

オランダ・DSMは15日、ニュージーランドの酪農協同組合 Fonterraと、低メタン排出畜産業への移行促進に向けて、協力協定を締結したと発表した。 Fonterraは、サステナビリティ推進の一環として、畜産分野での温室効果ガス排出削減に積極的に取り組んできた。メタンは畜産業界にとっては大きな課題で、とくにニュージーランドでは畜産分野での排出が国の温室効果ガス排出量の半分近くを占める。 先のパリ協定に対するコミットメントと、ニュージーランドのゼロカーボン目標達成への貢献は、両者にとって非常に重要となる。DCMは、牛のメタン排出量を30％以上削減できる飼料添加物 Bovaerを開発しており、これを使うことで、低炭素化に貢献できる。先に、世界資源研究所から、世界の食糧事情にサステナブルな形で貢献できるグローバルで画期的な技術10件のうちの1つにも選ばれた。 Bovaerは、DSMが10年以上をかけて開発した主に養牛向けの飼料添加物。1日1牛頭あたり、わずか小さじ1/4杯与えるだけで、腸内メタンの排出量を約30％削減できる。このため、食肉・牛乳・その他酪農製品における環境フットプリントの大幅削減に貢献できるとしている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1613358445.pdf