2021年03月01日
生理研、ラット体内で多能性幹細胞から精子創製
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:厚生労働省

生理学研究所(NIPS)の小林俊寛助教は26日、鳥取大学の香月康宏准教授、信州大学の保地眞一教授らとの共同研究により、ラットの体内で、マウス多能性幹細胞由来の精子を作ることに成功したと発表した。

胚性幹細胞 (ES細胞) や人工多能性幹細胞 (iPS細胞) といった多能性幹細胞は、生体のあらゆる細胞になることができる。

次世代に遺伝情報を伝えることのできる精子・卵子といった生殖細胞にもなることから、多能性幹細胞から精子・卵子などを作ることができれば、今後畜産分野など、様々な分野に応用できると期待される。
同研究成果は「Nature Communications」誌 (日本時間2月26日) に掲載された。


生理学研究所ホームページ :
https://www.nips.ac.jp/release/2021/02/post_430.html