2021年03月02日

帝人、豪社と未来型自動車のソーラールーフ開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：帝人

帝人は2日、豪州の開発パートナーであるApplied EV社(オーストラリア・ビクトリア州)と共同で、ポリカーボネート樹脂製の近未来モビリティ向けソーラールーフを開発したと発表した。 自動車業界は現在、電動化や自動運転化への技術開発が活発化。また、動力源であるガソリンや電気などのエネルギー効率を総合的に評価する「Well to Wheelゼロエミッション」など、自動車社会にはさらに大きな変化の到来が予測されている。 両社は、将来のEV技術基盤確立に向けて、2019年からLS-EV（Low Speed Electric Vehicle：低速EV）を共同開発してきた。今回、その成果として、用途に合わせた車体を搭載して自動走行が可能な多目的LS-EV向けのプラットフォーム「Blanc Robot」を開発した。 今回、新たに開発したソーラールーフは、帝人のポリカーボネート（PC）樹脂「パンライト」（商品名）グレージングを表層に用いた、太陽電池搭載のLS-EV向けルーフ。ガラスでは難しい曲面形状を一体成形することで、求められる強度や剛性を実現した。自動車に要求される10年相当の耐久性を有する。 帝人は今後、AEV社との取り組みを一層強化し、近未来のモビリティへのニーズを先取りしていく方針だ。