2021年03月04日 | |
デンカ、1400℃の高温対応 断熱素材 開発 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:デンカ |
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デンカは4日、1400℃の高温環境下でも長時間使用できる高断熱素材を開発、CO2削減に貢献する高断熱ボード・成形体として2021年度上期から試験販売を開始すると発表した。 アルミナとシリカを主成分とする結晶質アルミナ短繊維「デンカアルセン」に、独自設計による高耐熱のセラミックス材料、CA6(カルシウムヘキサアルミネート)を融合させて固体・気体熱伝導を低減し、1400℃領域高温下で良好な断熱性能を発揮する構造を実現した。 これまで技術的に困難とされていた、1000℃以上の高温下での良好な断熱性が確認できたことにより、従来の耐火材と比べて、約60%のCO2削減効果が見込める。 また、CA6を有効の適用したことで酸化鉄による耐浸食性も改善されるため、鉄鋼業界向け需要も期待できる。 <用語の解説> ◆デンカアルセン :アルミナとシリカを主成分とする結晶質アルミナ短繊維。工業炉用耐火断熱材としてだけでなく、自動車から排出される粒子状物質や窒素酸化物などの大気汚染物質の排出規制強化に対応する自動車排気ガスを浄化する触媒やフィルターを守る保持材に使用され、環境負荷低減に貢献している。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1614823909.pdf |