2021年03月09日 |
三井化、九大発ベンチャーと半導体色素 共同開発 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は9日、九州大学発ベンチャーのKOALA Tech(福岡市西区)と共同で有機半導体レーザーデバイスの実用化に向けた有機色素の研究開発をはじめたと発表した。 三井化学が培ってきた有機色素への知見と、KOALA社がもつ有機半導体レーザーダイオード(OSLD)開発技術を組み合わせて、近赤外波長域での高効率なレーザー発振を可能にする革新的な有機色素を開発し、スマートフォンやウェアラブル機器への早期実装・導入を目指す。 有機半導体レーザーは、無機のレザーでは実現困難だった「可視~近赤外域での任意の波長での発振」が可能になる。特に、近赤外波長域は、今後、生体認証や光学センサーなどの分野で新たな応用展開が期待されている。 また、柔らかい有機材料を使うことで、フレキシブルデバイスへの利用にも適している。 三井化学はこれまでにCD-R、DVD-R、有機EL等の用途で有機色素の開発、実用化実績をもっている。 これらの豊富な分子設計や有機合成技術をベースに、新たな有機色素の開発に取り組む。 KOALA Tech は、九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センター(安達千波矢センター長)が世界に先駆けて開発したOSLD 技術の実用化を目的として2019年3月に設立されたスタートアップ企業。OSLD による電流励起発振のための設計技術を保有している。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1615269279.pdf |