2021年03月11日 |
徳島大、不良土壌での農業可能な次世代肥料開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
徳島大学の難波康祐教授らと愛知製鋼(愛知県東海市)の研究グループは11日、不良土地で農業を可能にする次世代肥料の開発に成功したと発表した。 北海道大学、石川県立大学、東京大学などとの共同研究により、全世界の陸地の約3割を占めるアルカリ性不良土壌(PH7以上)で農作物を正常に生育させる肥料の開発に成功した。 研究グループは、イネ科植物が根から分泌する天然の鉄キレート剤「ムギネ酸」の化学構造を改良した、環境調和型の鉄キレート剤「プロリンデオキシムギネ酸( PDMA )」を開発した。 細胞活性試験、アルカリ性不良土壌でのイネの栽培試験、パイロット圃場試験などを通じて、PDMAがアルカリ性不良土壌でも農作物を正常に生育させる 画期的な肥料であることを実証した。 PDMAは 世界の食料問題を解決する手段の一つとして 今後の実用展開が期待される。 この研究成果は、3月10日付で英国の科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/210311_pr.pdf |