2021年03月16日 |
東大、コロナウイルスにINF応答阻害タンパク質発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東京大学 |
東京大学 医科学研究所の佐藤 佳 准教授(システムウイルス学)らは15日、ウイルス感染に対する免疫応答の中枢を担う、インターフェロンの産生を抑制する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のたんぱく質 ORF6を発見したと発表した。 新型コロナウイルス感染症の病徴の1つとして、インターフェロン応答が顕著に抑制されていることが報告されているが、そのメカニズムはこれまで不明だった。 研究グループは、新型コロナウイルスが持つタンパク質の1つ、ORF3bに強いインターフェロン抑制活性効果があることを見つけていたが、今回、新たにORF6にも強いインターフェロン抑制活性効果があることを発見した。 現在、全世界で流行中の新型コロナウイルスの配列を網羅的に解析した結果、インターフェロン抑制活性を欠失したと考えられるORF6の欠損変異体が散発的に出現していることが分かった。 同研究成果は、英国科学雑誌「Cell Reports」のオンライン版(3月15日)に公開された。 ニュースリリース参照 https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210315-2/pdf/20210315-2.pdf |