2021年03月22日
日鉄ケミカル、ビスフェノールA 4月から値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:日鉄ケミカル&マテリアル

日鉄ケミカル&マテリアルは22日、ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂などの原料として使用される、ビスフェノールA(BPA)の値上げを実施すると発表した。
4月1日納入分から1キログラムあたり50円以上引き上げる。

原料となるベンゼンの市況は850ドル/トン、国産ナフサ価格も45,000円/KLを超えるレベルまで上昇している。原油価格の上昇に伴い、燃料となるC重油も上昇が予想されている。原料費高騰及び用役費の上昇によるコストアップ分は製品価格に転嫁せざるを得ない状況となっている。

一方、BPAの需要は、中国を中心にエポキシ樹脂向け需要や、家電・自動車用途等のポリカーボネート樹脂向け需要が堅調に推移。加えて、昨年末から国内外でのトラブルが相次ぎ、今後春の定修シーズンに向けて、供給面の不安も抱えているという。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1616385481.pdf