2021年03月29日 |
積化成、発泡倍率100倍のポリスチレン上市 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:積水化成品 |
積水化成品工業は29日、省資源化に貢献する発泡倍率100倍のビーズ法ポリスチレン発泡体を開発・上市したと発表した。 断熱性・軽量性・緩衝性、加工性に優れ、魚箱や農産箱・建築資材・土木資材として広く使われている。 従来までは発泡倍率90倍程度までが限界で、100倍以上にするためには、発泡助剤の添加量を増やす、発泡工程を複数回行うなど、環境への負荷が増すという課題があった。 今回、これらの課題を解決した製品技術を開発した。総体積の99%が空気、1%がポリスチレン樹脂で構成される省資源素材で、構造材や緩衝材として使用される。90倍発泡の従来品と比較して10%の軽量化を実現した。 独自のポリマー重合技術と発泡技術を深化させ、通常の製造工程での生産を可能とした。 プラスチック使用量の削減と、環境への負荷低減を実現した。 この100倍発泡体を製造する原料「エスレンビーズHCMH」は、すでに販売を開始しており、浮力と剛性に優れた大型の発泡ブロックを生産できることから、現在、水上ソーラーの浮力材として採用されている。 原材料の省資源化(Reduce)によって環境負荷低減を実現ほかほか、水上ソーラーを通じて、再生可能エネルギーである太陽光発電の利用にも寄与している。 今後は、なお幅広い分野での展開を目指し、サスティナブル・スタープロダクト(環境貢献製品)の普及を通じて、持続可能社会への貢献につとめる。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1616987048.pdf |