2002年03月15日 |
旭化成、SMの国内価格を15円引き上げへ |
原料の高騰に対処、4月1日から実施 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成は、4月1日出荷分からスチレンモノマー(SM)の国内価格を1キログラム当たり15円引き上げることにしてユーザー各社と折衝を開始した。 今回の価格修正は、最近におけるナフサやベンゼンの価格急騰でSMの事業採算を確保できなくなってきたことによるもの。同社では、かねてから厳しいコスト合理化策を展開してきているものの、もはやそれだけでは原料の高騰分を吸収できなくなってきたと説明している。 また、ここにきてSMの国際市況が、需給バランスの逼迫と原料高を背景に急上昇してきて内外格差が広がってきたことも是正の理由のひとつに挙げている。 同社によると、最近のSMのアジア地域の市況はトン当たりCFR620ドル前後となっている。2月初旬に比べると同180ドルがらみのアップである。中国をはじめとしたアジア地域全域の需要の拡大に供給力が追いつかない状態となっていることが大きく作用してのもの。同社では、今後もアジア全域でタイトバランスが続くと判断している。 |