2021年04月06日 |
三菱ケミカル、伊社に炭素繊維関連大型投資 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三菱ケミカル |
三菱ケミカルは6日、炭素繊維強化プラスチック( CFRP )の自動車部品を製造する関係会社の CPC SRL(本社:イタリア)で、世界最大級となる 5,000トン容量大型プレス成形機の増設を含む投資を決めたと発表した。 同社のグループ会社、Mitsubishi Chemical Advanced Materials AG (本社:スイス)が CPC社に投資するもので、2023年中の稼働を目指す。 航空機や自動車などのモビリティ用途では、CASE 対応や、環境規制等を背景にさらなる機体 車体の軽量化ニーズが高まっており、軽さと強度を兼ね備えた CFRP の利用が加速すると見込まれている。 また、自動運転車や空飛ぶ車などの次世代モビリティ分野では、従来の思想にとらわれない新しいコンセプトによる車体設計が進められており、軽量で成形性に優れた CFRP への注目は一層高まる。CPC社は同樹脂の成形・加工から塗装・組立てまでの一貫生産能力を有する。 同社グループは、ドイツのプリプレグメーカー C-M-P社や、炭素繊維再生企業 CarboNXT 社の買収、CPC 社隣接地への CFーSMC(Sheet Molding Compound )製造設備の建設など、自動車技術で最先端を行く欧州で、サステイナビリティにも配慮した材料のサプライチェーンを確立中だ。 今回、大型プレス成型機を増強し、複雑形状のシャーシーなど、成形の難しい大型構造体の成形能力を約3倍に引き上げるほか、最新鋭の CFRP 加工機、自動塗装ラインを有する塗装工場や組立てラインを増強する。 これにより 欧州でのサプライチェーンを強化し、電気自動車や次世代モビリティ用途で高まる CFRP 製品に対する需要に応えていく方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1617676472.pdf |