2021年04月13日 |
日本海溝の過去の地震痕跡を「かいめい」で探索 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産総研は12日、(国研)海洋研究開発機構(JAMSTEC)が、国際深海科学掘削計画(IODP)の一環として、欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)が主導するIODP第386次研究航海「日本海溝地震履歴研究」に、海底広域研究船「かいめい」を提供し、ECORDと共同で研究航海を実施すると発表した。 「かいめい」がIODPの国際的な枠組みのもとで運用されるのはこれが初めて。 今回の航海では最大長40mの大口径(110mmφ)長尺ピストンコアラーを使い、日本海溝の海底堆積物を連続的に採取し、過去に起きた地震の痕跡を調べる。 これにより、日本海溝の巨大地震の特徴や発生のプロセスなどを知ることで、今後起こりうる地震の最大規模や発生頻度の推定につながることが期待される。 海底で大きな地震が起こると海底堆積物が動いて乱され、その痕跡が残る。地震の痕跡は、時間とともに後から積もっていく堆積物に埋もれ、やがて海底下の地層として記録される。今回のIODP第386次研究航海「日本海溝地震履歴研究」は、水深が深いためこれまで十分な調査が行われてこなかった日本海溝周辺で、最大8kmの水深から地質試料を採取し、過去の地震記録を調べる計画となっている。 ニュースリリース参照 https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2021/pr20210412/pr20210412.html |