2021年04月21日 |
横浜市大、タンパク質の抗体ラべリング技術改良 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:その他 |
横浜市立大学 大学院生命医科学研究科の禾 晃和(のぎ・てるかず)准教授らは20日、筑波大学、大阪大学、京都大学、東北大学との共同研究によって、タンパク質に外来の抗原配列を移植して抗体を結合させる技術を開発したと発表した。 「PAタグ」と呼ばれる12残基のアミノ酸配列を標的タンパク質に移植し、このPAタグと強固に結合するNZ-1抗体でラベリングする技術を開発した。 同技術の開発によって、これまで直接結合する抗体がなかったタンパク質に、抗体を結合させることが可能となり、X 線結晶解析や電子顕微鏡単粒子解析で立体構造情報が明らかになる可能性がある。 標的タンパク質の立体構造を壊さずに抗原配列を移植し、抗体を結合させてラベリングできる技術を開発した。 抗体ラベリングの適用拡大で、電子顕微鏡やX 線結晶解析による構造決定の性も広がった。 同研究成果は、科学誌「Acta Crystallographica Section D, Structural Biology」4月19日付に掲載された。 |