2021年04月23日 |
日本触媒、抗ウイルス効果のある化粧品素材 開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:日本触媒 |
日本触媒は23日、化粧品素材として開発した機能性ポリマーに、新型コロナウイルスの不活化効果があることを確認したと発表した。 この機能性ポリマーは、肌や毛髪を潤すだけでなく、菌やウイルスから守ることを目的とした商品への応用・展開が期待できる。 同ポリマーは、親水性モノマーと疎水性モノマーで構成され、水分保持機能と被膜形成能を両立している。これまでに細菌への抗菌作用やエンベロープウイルス類であるインフルエンザウイルスに対する不活化効果を有することは確認していた。 今回、さらに抗菌・抗ウイルス機能を検証するため、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こすSARS コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に対する効能評価を行った。 その結果、ポリマー濃度0.1%の試験条件下で、ウイルスの不活化効果は処理時間 60分で約99%、120分の場合は約99.9%と高いことが分かった。ポリマー濃度0.1%で、60 分以上の接触により十分な効果を発揮できることが確認できた。今後さらに詳細なデータをとっていく方針だ。 同成果の一部は、5月19日~21日パシフィコ横浜で開催される「CITE JAPAN 2021」(第10回化粧品産業技術展)で発表する。 |