2021年04月26日
AGC、原燃材料の自動管理システムを開発・導入
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AGCは26日、原燃材料を自動管理する新システム「Smart Inventory System」を開発し、高砂事業所と尼崎事業所に導入したと発表した。

これまで人手をかけて行っていた在庫確認、調達、発注などの業務にDXを導入した。年間1,000時間の作業時間の削減が見込める。今後は他の工場へも広げていく方針だ。

ガラス工場では、ガラスを生産するために必要な珪砂などの原料や、排水処理で使用する苛性ソーダ、塩酸などを調達しているが、複雑な生産計画に対応するため、在庫量の確認や調達計画の見直し、保管・使用計画の変更などに多くの時間や労力が必要となる。

「Smart Inventory System」は、AGCが開発した画期的な原燃材料の自動管理システム。全ての原料容器に原料データを示すRFIDタグを取り付け、建屋出入口に設置したセンサーによって原料データの保管・使用履歴をリアルタイムに把握することが可能となる。

また、苛性ソーダなど目視で在庫管理をしていたタンクは、残量をデジタルデータ化し、専用の計測装置を設置することでタンク在庫を遠隔監視できるようにした。

AGCグループは、デジタル技術の活用によるビジネスプロセスの変革を製造・研究開発部門だけでなく、購買・物流などのバックオフィス業務にも導入することで、ビジネスの一層の効率化を進めていく方針だ。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1619405313.pdf