2021年04月27日 |
昭電「高熱伝導・高強度アルミ板材」本格展開 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は27日、高熱伝導性・高強度アルミニウム合金製板材「ST60-HSM」の車載用バスバー への展開を本格化するため、複数の自動車部品メーカーに向けてサンプル提供を開始したと発表した。 新開発した「ST60-HSM」は、純アルミニウム並みの高熱伝導性と、アルミ合金の代表的な材質である6061並みの高強度を持つアルミニウム合金製板材で、PC の液晶バックライトのシャーシ等に採用されている。 自動車業界は「CASE」と呼ばれる新時代を迎え、車体の軽量化が求められている。そのため車載モーターとコンバータ、インバータとジェネレータを接続するワイヤーハーネスやバスバー等も銅製のものから、より軽量なアルミ合金製への置き換えが進んでいる。 同社の「ST60-HSM」は、高熱伝導性や高強度特性に加えて高導電率を有する、車載用バスバーに要求される疲労強度や高温強度にも優れており、既存の銅製のバスバーに比べて約43%の軽量化を実現し、コスト削減にも寄与する。同社は引き続きアルミ圧延品事業の拡大を目指していく方針だ。 (用語の解説) ◆バスバー:電気を通すための金属製の板(導体)で銅製が多い。電線よりも効率的に電気を流すことができるため、大電流を流す用途で使用される。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1619500746.pdf |