2021年05月24日
武田薬品、開発中デング熱ワクチンの有用性確認
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は24日、開発中のデング熱ワクチン(TAK-003)について 、現在進行中のグローバル臨床第3相試験(TIDES試験)のワクチン接種後3年間にわたる長期評価で、デング熱感染に対する予防効果は62.0%、デング熱感染による入院に対して83.6%の有効性を示し、懸念される安全性リスクは確認されなかったと効果を発表した。

同剤は現在、欧州連合(EU)および複数のデング熱流行国で承認申請中で、米国でも今年後半には承認申請できる見通し。

デング熱は、最も急速に感染が拡大している蚊媒介の感染症で、世界で毎年約3億9,000万人が感染し、50万人が入院していると推定されているが、その予防は選択肢が限定的となっている。

同社は今回、開発中であるデング熱ワクチン(TAK-003)が現在進行中のグローバル臨床第3相試験のワクチン接種後3年間にわたる長期評価でデング熱感染およびデング熱感染による入院に対して持続的な予防効果を示し、懸念されるような安全性リスクも認められなかったことを確認した。