2021年06月09日 |
三井化学、新素材「無孔調湿フィルム」市場展開へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は9日、無孔でありながら湿度をコントロールできる新素材フィルム「無孔調湿フィルム」を開発し、市場開発を開始したと発表した。 無孔のため、液体や雑菌などの異物は通さず、湿度のみ調整することができる。フィルムの原料は特殊ポリオレフィン。類似のフィルム製品と異なり複合素材ではないためリサイクルも容易だ。 一般に、ウレタンフィルムのように透湿性の高いフィルムや、ポリオレフィンのように透湿性がほとんどないフィルムは多い。だが、今回開発したフィルムは、低湿度の条件下では水蒸気をほとんど通さず、高湿度条件になるにつれて、水蒸気が徐々に通るという“まるで呼吸する”ような特異的な性能を有している。 このため、こうした特性を用途面に生かそうと(1)屋根材や壁材などの建材分野(2)不織布と貼り合せての医療用防護服分野、などへ向け展開を進めている。 三井化学は、今後開催される 第3回 感染症対策総合展(6/17~6/19、ポートメッセ名古屋) および第9回高機能プラスチック展(6/23~6/25、インテックス大阪)に同フィルムを出展する。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1623204335.pdf |