2021年06月09日
住化、廃プラ利用 リバーホールディングスと提携
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は9日、サーキュラーエコノミー(循環型経済)実現に向けたマテリアルリサイクルへの取り組みを加速するため、自動車や家電などの廃棄物処理事業を手がける、リバーホールディングス(本社:東京都千代田区、松岡直人社長)と、業務提携に向けた検討を行うと発表した。今後1年以内に最終判断する。

 住友化学は、経営上の重要課題(マテリアリティ)の一つに環境負荷低減への貢献を掲げてきた。他企業・機関との協業による技術開発のほか、再資源化やフィルムのモノマテリアル化などにも注力している。これらの技術・製品を広く普及させるためは、天然資源から製品を製造・販売する「動脈産業」と、使用済み製品を回収・処理して再資源化する「静脈産業」が密接に連携し一連のリサイクル体制を構築していく必要がある。

 今回の両社の検討は、住友化学の豊富なプラスチック製造技術と、リバーホールディングスが有するリサイクル技術を融合させ、回収された廃棄プラを製品に再生する、マテリアルリサイクルの推進が目的。

 具体的には、主に使用済み自動車に由来するプラスチックを高度に選別する技術の開発や、幅広い製品に適用可能な再生プラスチックの製造、これらの環境負荷評価などを行う。また、住化が事業化を目指す廃棄プラスチックを原料とする技術の活用も検討していく方針だ。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1623206971.pdf