2021年06月09日
出光、関電など3社、再生エネ統合実証事業 着手
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は9日、関西電力、関電エネルギーソリューション(Kenes)と共同で、経産省の補助事業である「令和3年度 蓄電池等の分散型エネルギーリソース(DER)を活用した次世代技術構築実証事業費補助金アグリゲーション実証事業」に申請していたが、6月8日付で採択されたと発表した。

同事業は、2022年度からFIP制度が導入されること等を踏まえ、変動性の高い太陽光発電等の再エネ発電設備や蓄電池等のDERを組み合わせた需給バランス制御技術の構築を目指す取り組みとなる。


関西電力はこれまで負荷変動に対応する調整力に活用するため、バーチャルパワープラント(VPP)の構築を目指した制御実証を実施してきた。また同事業を推進する際のプラットフォーム「k-VIPs」の開発や運用等を進めてきた。出光興産とKenesは、多くの再エネ発電所の開発や関連ビジネスを展開してきた。

3社は今後、それぞれが保有する再エネ発電所をk-VIPsで監視・制御することで、需給バランスを制御するための発電量予測やリソース制御に必要な技術の実証に取り組む。需給バランス制御に関するビジネススキームも検討していく予定だ。