2021年06月15日 |
京大、ペロブスカイトの「電子の重さ」測定 成功 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:京都大学 |
京都大学の金光義彦教授(化学研究所)、千葉大学大学院の音 健一教授(理学研究院)、北海道大学の鈴浦秀勝准教授(工学研究院)らの研究グループは14日、次世代太陽電池や発光デバイス材料として期待されるハロゲン化鉛ペロブスカイト中の「電子の重さ」を測定し、電子が周囲の格子に及ぼす影響を正確に評価することに成功したと発表した。 ハロゲン化鉛ペロブスカイトは、高効率な次世代太陽電池を実現する材料として注目され、現在世界中で熾烈な開発競争が行われている新しい半導体材料。化学的に堅牢な構造であることが知られている。 これにより、ハロゲン化鉛ペロブスカイトが従来考えられてきた以上の高い電気伝導性を示すポテンシャルを有しており、太陽電池やLEDなどのデバイスにおいてさらなる効率向上や新しい分野への応用が可能であることが示された。 本研究成果は、2021年6月11日に、国際学術誌「Physical Review Letters」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2021-06/210611-kanemitsu-a04675f92912dc130c405248ed494cf0.pdf |