2021年06月16日
三菱ケミ、英社から廃プラ・ケミカルリサイクル技術
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

 三菱ケミカル(MCC)は16日、廃プラスチックの処理に独自技術をもつ、英国 Mura Technology社(Mura)との間で、廃プラから化学製品や燃料油の原料(リサイクル生成油)を製造する技術(HydroPRS)を導入することにし、ライセンス契約を締結したと発表した。

 MCC は、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けて、原燃料の脱化石燃料化やプラスチックケミカルリサイクルの技術開発等の検討を続けてきた。今回の「HydroPRS」導入により、プラスチックケミカルリサイクルの事業化に向けた詳細な検討を加速させる。

 「HydroPRS」は、高温高圧の超臨界水の中でプラスチックを分解し、リサイクル生成油へと再生する革新的な技術で、従来の直接熱分解技術と比べ、高い収率で石油由来原料と同等の品質(既存設備へ前処理無しでの投入可能)を持つリサイクル生成油を得ることができる。

 同技術により、今までは焼却や埋め立て処理をしていたプラスチックをケミカルリサイクルすることで、プラスチックのライフサイクル全体のCO2 排出量と化石燃料の消費を大幅削減することが可能となり、サーキュラーエコノミーの実現に寄与する。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1623808222.pdf-