2021年06月22日
東洋紡 植物工場、業界最大サイズ野菜 生産に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋紡

 東洋紡エンジニアリング(本社:大阪市北区、丸谷充社長)は22日、同社が開発した完全閉鎖型植物工場が、業界最大サイズとなるフリルレタスやグリーンリーフを1年以上安定生産することに成功したと発表した。

 完全閉鎖型のため、天候に左右されず、農薬も不要で衛生的に生産できる特徴がある。
 同社は2011年、植物工場事業に参入し、2018年には従来工場と比べて単位面積当たりの生産性を2倍に高める工場の設計・施工に成功した。これまでに国内外14件の受注実績を持つ 。

 これらのノウハウを活用して、3カ所の植物工場で一般的な品種の約2倍となる 1株あたり平均200グラムのフリルレタスや 、約3倍となる平均300グラムのグリーンリーフを1年以上安定生産している。サイズの大きい野菜は「巣ごもり需要」もあって売れ行きも好調だ。

 同社は今後、より多品種の野菜が安定栽培できるよう、環境制御技術の開発を進める。 また、工場の大規模化や生産設備の自動化、グループ企業がもつ水処理技術を生かした水資源の有効活用推進など、コストパフォーマンスに優れた植物工場事業をさらに発展させていく方針だ。