2021年06月22日

伊藤忠、CO2地中貯留技術研究組合に参加

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：伊藤忠商事

伊藤忠商事は22日、伊藤忠石油開発とともに、二酸化炭素地中貯留技術研究組合（山地憲治理事長）に加入し、CO2の地中貯留に関する技術開発プロジェクトに参加すると発表した。同取組を通じてCO2回収チェーンのビジネスモデル構築を目指す。 　わが国は「2050年カーボンニュートラル」を宣言しており、同目標達成に向けて、CO2回収・貯留技術（CCS）が期待されている。また、パリ協定で定められた長期目標を達成するため、2050年時点でのCO2削減量のうち約9％をCCSが担うとされている。一方、CCSの社会実装に関しては、日本では貯留適地の特定及び確保、CO２の輸送、また貯留に対する社会受容性の確保などの課題が指摘され、官民一体となった取り組みが必要とされている。 　 　同技術組合は、日本のCCSの社会実装を目指して、貯留層に適した実用化規模（100万トン/年）でのCO2地中貯留技術の開発や、CCSの社会受容性の獲得を目的とした研究を行っている。 　伊藤忠は新中計の基本方針に「SDGs」への貢献・取り組み強化を掲げており、CCSを用いたCO2回収チェーンのビジネスモデル構築による脱炭素化社会の実現はその具体策の1つとなる。