2021年06月25日
出光とIHI、徳山にアンモニア最先端拠点 構築へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は25日、IHIと共同で、徳山事業所にアンモニアサプライチェーン構築に向けた検討を開始したと発表した。同事業所の既存設備を活用し、アンモニアの輸入基地化、ナフサ分解炉等での混焼実証を行う。また、海外からのブルー・グリーンアンモニアの輸入、コンビナート参加企業への供給を検討する。
 
 徳山事業所は2014年に原油精製設備を停止し、石油化学原料の製造拠点に転換してきた。
 今年1月には従来比約30%の省エネルギー効果を発揮できる高効率ナフサ分解炉の稼働を開始。2022年にはバイオマス発電所が稼働開始するなど、脱炭素に向けた取り組みを加速させている。

 IHIはアンモニア燃焼に関する技術開発を2014年から推進しており、発電設備の燃料として石炭や天然ガスとアンモニアを混焼する技術では世界トップクラス。2,000kW級ガスタービンで、液体アンモニアの70%混焼を世界で初めて達成した実績をもつ。

両社はそれぞれの強みを生かして、世界的にも最先端のアンモニアサプライチェーンの早期実現をめざす。