2021年07月01日
東レ、ドイツに樹脂樹脂テクニカルセンター開設
【カテゴリー】:行政/団体
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 東レは1日、欧州で樹脂製品のマーケテイングを展開するToray Resins Europe GmbH(TREU)の技術開発拠点として、オートモーティブセンター欧州(ドイツ・ミュンヘン近郊)敷地内に「樹脂テクニカルセンター」を開設したと発表した。

 樹脂テクニカルセンターは、欧州での迅速な技術データ提供やCAE 解析を通じた設計支援、イノベーティブな材料開発、分析・評価機能の充実などにより、ユーザーの製品開発を支援する。

 ことに昨今は樹脂製品のデジタル設計が急速に拡大している。これに対応するため、材料に求められる長期耐久データや高精度な機械物性データを拡充し、樹脂特有の異方性を考慮した解析などの高度なCAE 解析の支援を強化する。
 
 また自動車の電動化に伴い、増加している金属をインサートした高電圧部品絶縁用樹脂成形品の冷熱時のヒートサイクルによる割れなどの課題に対応するため、高いトラッキング性や耐ヒートサイクル性を有する材料提案や割れ防止の解析支援などに取り組む。

 欧州自動車産業は、燃費規制によるCO2 排出量削減などの環境規制強化に伴い、開発リソースを電動化と自動運転技術にシフトする動きが加速し、電子制御・通信関連部品市場拡大による高機能樹脂の継続的な需要拡大が見込まれている。電気・電子機器、住宅関連部品などの産業用途でも、耐熱性・耐薬品性の要求を満たす高機能樹脂の需要が拡大している。

 今回の樹脂テクニカルセンター開設によって、現地ニーズを迅速に把握し、ユーザーの満足度向上と自動車用途を中心とした樹脂事業のグローバル拡大を加速する。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1625106243.pdf