2021年07月12日 |
東北大、早大など、高精度ノイズ除去法開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:早稲田大学 |
科学技術振興機構(JST)と東北大学、早稲田大学、愛知工業大学の研究グループは12日、周囲の圧力に応じて発光強度が変化する感圧塗料(Pressure-Sensitive Paint PSP)による機器表面の圧力分布計測(PSP計測法)の後処理法として、圧力分布の再構成にスパースモデリングを用いたノイズ除去法を開発したと発表した。 数理最適化手法を用い、感圧塗料法の後処理法として高精度のノイズ除去法を開発した。 微小な圧力変化の計測で、従来の感圧塗料計測法に比べ、半導体圧力センサーでの計測値とのずれを2%以内に抑える精度の高い手法を構築することができた。 さらに新たな手法は、圧力変化が小さく計測が困難だった鉄道車両や家電製品などに対し適用可能な手法となる、としている。 航空機や鉄道車両の安全性や燃料消費率の改善を行う上で、機器表面での気体の流れ構造(圧力分布)を詳細に把握することは非常に重要となる。 高速で圧力変化が大きなものにしか適用できなかった測定法が、少ない変数で効率的にデータをモデリングする新たな手法により、低速で圧力変化の小さなものにも適用可能となる。これにより、機器の低騒音化やエネルギー効率の向上等、人間をとりまく環境における重要な課題への取り組みに大きく貢献することが期待される。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv_press20210709_01web_data.pdf |