2021年07月13日
塩野義薬、新規抗菌薬でGARDPと基本合意
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:塩野義製薬

 塩野義製薬は13日、The Global Antibiotic Research and Development Partnership(本部:スイス、GARDP)およびClinton Health Access Initiative(本部:米国マサチューセッツ州)と、低中所得国において治療選択肢が限られる薬剤耐性(antimicrobial resistance: AMR)感染症の患者に対して、必要とされるセフィデロコルへのアクセスに関する基本合意書を締結したと発表した。

 セフィデロコルは、「トロイの木馬」と呼ばれる新しいメカニズムにより、多剤耐性菌を含むグラム陰性菌の外膜を通過して抗菌活性を発揮する新規のシデロフォアセファロスポリン抗菌薬。2019年11月に米国食品医薬品局(FDA)、2020年4月に欧州委員会(EC)の承認を取得している。

 今回の基本合意書締結を通じて、低中所得国でのセフィデロコルのアクセスにおける様々な障壁を克服するために、3者は、医師向けの臨床ガイダンス作成やトレーニングの実施等、適正使用を確実に実施するための手段を用いて対象となる各国政府やパートナー企業を支援するために、それぞれの専門知識を駆使していくとしている。