2021年07月14日 |
九大、ナノ粒子中の0.2%の局所ひずみを検出 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:九州大学 |
北陸先端科学技術大学院大学の大島義文教授(応用物理学)と、九州大学の松村晶教授(エネルギー量子工学)らは14日、原子分解能電子顕微鏡法とデータ科学的手法であるガウス過程回帰を組み合わせ、ナノメートルサイズの粒子の中のわずか0.2%という局所ひずみを測定できる解析手法の開発に成功したと発表した。 電子顕微鏡とデータ科学を組み合わせることで、局所ひずみを高精度に測定することに成功した。 0.2%という、わずかな局所ひずみをも検出できる精密さを達成した。 開発した手法によって金のナノ粒子を解析したところ、棒状の粒子の内部では、先端付近で長さ方向に0.5%膨張したひずみを見出した。この膨張ひずみは、粒子の先端部分で表面の形状(曲率)が変化しているために生じたこともわかった。 ナノ粒子の形状に由来して内部に局所ひずみが生じるという新たな発見と、ひずみを精密に捉える新規な手法は、ナノ物質内での原子配列と機能の理解に役立つと期待される。 本研究成果は、7月7日(米国東部標準時間)に科学雑誌「ACS Nano」誌のオンライン版で公開された。 ニュースリリース参照 https://www.kyushu-u.ac.jp/f/44309/21_07_13_01.pdf |