2021年07月15日 |
東北大・押谷教授「RSウイルス感染は7日前 注意」 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院 医学系研究科の微生物学分野押谷仁教授らのグループは14日、フィリピン熱帯医学研究所およびシンガポール国立大学と共同研究を行った結果、RSウイルスの家庭内感染のほとんどは、家族が感染してから約7日以内に起きていることがわかったと発表した。 小児急性呼吸器感染症の主要な原因ウイルスであるRSウイルスの家庭内での感染の多くは、家族がRSウイルスに感染して症状が出る前の期間も含めて約7日以内に発生することをつかんだと報告した。 これまでに知られていなかったRSウイルス感染リスクの経時的変化が明らかになったことで、家庭や施設での重点的な感染予防対策の考案に貢献できると期待される。 研究成果は、7月3日に 「American Journal of Epidemiology 」(電子版)に掲載された。 <用語の解説> ■ RS ウイルスとは :Respiratory Syncytial Virusの略。エンベロープを有するRNA ウイルスであり、小児の呼吸器感染症の原因ウイルスとして知られる。日本の感染症発生動向調査の一部であるRSV 感染症サーベイランスでは、年間10 万例以上が検出されている 。 ◆詳細報告 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20210714_03web_rs.pdf |