2021年07月19日 |
東北大、膵島移植後の免疫抑制剤を開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
糖尿病の先端治療として、血糖調節ホルモンであるインスリンを分泌する膵島を患者に移植する治療法があるが、現在の標準的免疫抑制剤については、その副作用が解決すべき喫緊の課題となっている。 東北大学大学院 医学系研究科の後藤昌史教授(移植再生医学)らのグループは9日、糖尿病治療のための膵島移植に最適な副作用が少ない免疫抑制剤を見出すことに成功したと発表した。 同免疫抑制剤(KRP-203)は、従来の免疫抑制剤とは全く異なる作用機序を有しており、問題となっていた耐糖能障害や移植膵島への新生血管阻害といった副作用を引き起こさないため、より安全な膵島移植が可能となる。 本研究成果は、今後、膵島移植による糖尿病治療に大いに役立つと考えられる。さらに今後、肝不全に対する肝細胞移植など、他の様々な細胞移植治療への応用も期待される。 同研究成果は、2021年7月8日付け米国の国際学術誌Transplantationに掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/07/press20210719-01-krp203.html |