2021年07月27日 |
早大、時間経過に伴う細菌相互作用の変化を推定 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:早稲田大学 |
早稲田大学理工学術院の浜田道昭教授らの研究グループは26日、時間の経過に伴う細菌相互作用の変化を推定することができる手法Umibato(注)を開発したと発表した。 これまで細菌相互作用を推定するために用いられていた手法は、細菌相互作用が時間に伴い変化しないことを前提としていた。このため、時間の経過に伴い細菌相互作用が変化していることを推定することはできなかった。 今回開発した手法により、細菌叢の時系列データ解析でこれまで見過ごされてきた細菌の関係性の変化を捉えることが可能となる。将来的には、自然環境の生態系の解明や、近年急速に解明が進むヒト常在菌叢の長期的な変化の追跡に活用されることが期待される。 同研究成果は、2021年7月末に開催される計算生物学の国際会議であるISMB/ECCB2021の口頭発表に受理された。 論文はISMB/ECCB2021の予稿として2021年7月12日に「Bioinformatics」に掲載された。 論文名:Umibato: estimation of time-varying microbial interaction <用語の解説> ■Umibato : unsupervised learning-based microbial interaction inference method using Bayesian estimation |