2021年07月27日
横浜ゴム、タイヤの軽量化にポリマーアロイ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは27日、自動車用エアコンホースの大幅な軽量化に成功したため、2024年からの本格展開を目指すと発表した。

 独自技術で開発したゴム・樹脂ポリマーアロイを用いることで柔軟性、耐熱性といったゴムの特性を活かしながら、樹脂の高いガスバリア性によって従来比50%の大幅な軽量化を実現した。また、ホースを製造する際、多量の熱を使う加硫が不要のため、カーボンニュートラル達成にも貢献する。
 
 同社はホースと配管を一体化した設計・評価に技術的強みを有し、様々な顧客ニーズに対応してきた。配管についてもオール樹脂化やホースと配管の組み合わせなどにより大幅な軽量化を実現していく方針だ。

 このところ自動車産業を取り巻く環境は厳しく、CASE、MaaS、DX(デジタルトランスフォーメーション)など、大変革の時代を迎えている。さらに世界各国が「2050年までのカーボンニュートラル達成」に向けて脱炭素化への動きを加速させており、次世代環境対応車へのシフトが急進している。こうした中、車両の軽量化は課題のひとつとなっており、搭載部品への軽量化ニーズはさらに高まると見られる。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1627359480.pdf