2021年07月30日
アステラス薬、イスラエル社とミトコンドリアで提携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:アステラス製薬

アステラス製薬は30日、Minovia Therapeutics 社(本社:イスラエル)と、ミトコンドリア機能不全に起因する疾患を対象とした細胞医療プログラムの創成に向けて、共同研究・開発および商業化に関する全世界での戦略的提携・ライセンス契約を同日締結したと発表した。

 今回の提携により両社は、他家細胞を用いた革新的なミトコンドリア細胞医療プログラムの創成加速を目指す。両社は、アステラスが遺伝子操作して作製した独自の多能性幹細胞と、Minovia社独自のMATプラットフォーム技術を組み合わせる細胞医療プログラムの研究を行う。このプログラムにより、健康なミトコンドリアを輸送して患者の組織を修復し、ミトコンドリア機能不全に起因する患者の治療をめざす。

 Minovia社は、ミトコンドリアトランスファーという現象を活用して健康なミトコンドリアを患者の細胞に輸送する、ミトコンドリア細胞医療分野におけるリーディングカンパニーです。MATとは、ミトコンドリア機能不全に陥った患者から取り出した細胞に対して、健康なドナーから分離・濃縮した正常ミトコンドリアを取り込ませて、その患者自身の細胞を再度体内に戻して治療することを目指す技術をいう。Minovia社は現在、MATの研究、開発、臨床試験に本格着手している。なお、これによるアステラス製薬の通期(2022年3月期)連結業績への影響は軽微。

 
ニュースリリース参照
https://www.astellas.com/jp/ja/news/17096