2021年08月24日 |
7月のポリスチレン内需、今年初の前年割れ |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会は24日、7月のポリスチレン(PS)とスチレンモノマー(SM)の生産実績を発表した。生産はともに前年を上回ったが、出荷はPSはマイナス、SSMはプラスだった。 ■ポリスチレン(PS) 生産は65.6千トンで、前月比34%、前年同月比21%の増加となった。前年比プラスは4月以来3カ月ぶり。 内需(国内出荷)は52.1千トンで前年比▲12%、前年同月比では▲6%だった。内需の前年比マイナスは今年初めてとなる。新型コロナウイルスの感染症拡大にともなう経済減速や引きこもり現象が大きく響いた。 出荷を用途別に見ると、電機・工業用、包装用、雑貨・産業用、FS(フォームスチレン)用の各用途とも前年を下回った。雑貨・産業用は前年比12%減とマイナス幅が大きかった。 輸出は4.7千トンで前月比▲19%、前年同月比では8%の増加となった。 6月の輸入は1.3千トン、1月からの累計は8.1千トンで、年間換算16.1千トン相当となる。 在庫は79.5千トンで、前月から8.7千トン増えた。在庫月数は1.4カ月。 ■スチレンモノマー(SM) 生産は173.1千トンで前月比19%、前年同月比6%の増加となった。 内需は126.3千トンで前月比14%、前年同月比18%のそれぞれ増加。 輸出は42.0千トンで前月比16%の増加、前年同月比では▲40%だった。 内需の内訳は主力のPS(GP/HI)向けが前年比130%の66.8千トン。EPSも同110%の9.6千トンと堅調に推移。合成ゴムは同106%の10.8千トン、ABS樹脂向けも133%の21.5千トンと好調だった。不飽和ポリエステルは2.6千トンで前年比10%の増加となったが、前月比では30%の減少となる。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1629719913.pdf |