2021年08月27日
産総研、CO2を原料にアルコール連続生産技術開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所は北海道大学と共同で、CO2を原料としたアルコールの連続生産技術を開発したと発表した。

同技術は、CO2と水素をプロピレンに反応させてブタノールに変換する機能を持つ金属錯体触媒をイオン液体によってシリカゲル上に固定化し固体触媒とした。

毒性の高い一酸化炭素を原料とする反応をCO2で代替することを可能にする固体触媒を開発した。

この固体触媒をフロー式反応装置に設置して反応を行なうことにより、原料から連続的にブタノールを生産することが可能になった。

化学産業におけるCO2の有力な利用先として期待されるほか、カーボンリサイクルの推進に貢献する。

なお、同技術の詳細は、8月25日にアメリカ化学会「ACS Sustainable Chemistry & Engineering」誌オンライン版で発表された。