2021年08月31日 |
富士フィルム、治療用放射性医薬品 発売へ |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:富士フイルム富山化学 |
富士フイルム富山化学は31日、治療用放射性医薬品「ルタテラ」を9月29日から発売すると発表した。 同剤は、放射性リガンド療法の一種、ペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)に用いられる医薬品(ペプチド受容体放射性核種療法剤)として、日本で初承認されたもので「ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍」を適応症としている。 神経内分泌腫瘍は、ホルモンやペプチドを分泌する神経内分泌細胞に由来する腫瘍で、全身のさまざまな臓器、なかでも膵臓、消化管及び肺に多く発生する。選択できる薬物療法が限られていることから、アンメットメディカルニーズの高い疾患とされてきた。 「ルタテラ」は、ソマトスタチン類似物質に放射性同位元素のルテチウム177 を標識した医薬品で、神経内分泌腫瘍に高率で発現するソマトスタチン受容体に結合し、ルテチウム177 から放出される放射線でがん細胞を直接攻撃する。同社は同剤の発売に向けて、9月6日から受注を開始する。 ニュースリリース 神経内分泌腫瘍を対象とした治療用放射性医薬品「ルタテラ静注」 新発売のお知らせ https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1630388804.pdf Launch of Therapeutic Radiopharmaceutical Product, Lutathera… https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1630388804.pdf |